福岡アジア文化賞
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第22回福岡アジア文化賞/授賞式

授賞式アン・チュリアン氏フォーラム趙東一氏フォーラムニールズ・グッチョウ氏フォーラム学校訪問

第22回福岡アジア文化賞授賞式
第22回福岡アジア文化賞授賞式
秋篠宮同妃両殿下の御臨席を賜り、市民や各国、各界関係者など約千人が参加し、福岡国際会議場で授賞式が開かれました。厳粛な雰囲気に包まれた第1部では、あでやかな和服姿の筑紫女学園大学アジア文化学科の学生にエスコートされながら受賞者が登壇。秋篠宮殿下のお言葉の後、審査委員長の有川節夫九州大学総長により選考経過が報告され、高島宗一郎福岡市長と鎌田迪貞よかトピア記念国際財団理事長から賞状とメダルが贈られました。受賞者は受賞の喜びや福岡市民へのメッセージを込めてそれぞれスピーチ。市民代表の大坪加奈子さんによる祝福の言葉が贈られた後、福岡インターナショナルスクールの子どもたちから花束が贈呈され、盛大な拍手に包まれました。
第2部では司会の女優・檀ふみさんと受賞者が和やかに対談。エンディングでは、カンボジアから来福した4人の演奏家による伝統音楽、クメールクラシックの演奏で受賞者を祝福し、幕を閉じました。
賞状とメダルを授与される受賞者たち司会の檀フミさんとの笑いに包まれた対談福岡インターナショナルスクールの生徒たちによる花束贈呈
大賞受賞者/アン・チュリアン氏による受賞者スピーチ
アジア文化賞授賞式アン・チュリアンこれまで行ってきた活動の意義が認められ、今回大賞を受賞することができたことを、大変光栄に思います。
若かりし頃は、やるべきことをやるだけで「自分が行っていることの意味とは何か?」などという哲学的な疑問をもつことはありませんでした。しかし、様々な活動を通じて、自分でも気付かぬうちに、多かれ少なかれ、ある種の指針に基づいて活動をしてきたのだと気付かされました。
それは「他者と、知識と愛を分かち合う」ということです。今回、福岡アジア文化賞の大賞を私に授与すると決定していただいた審査員の方々は、まさに私にこの指針を再認識させてくれました。そのことに気付かせてくれた福岡アジア文化賞委員会に感謝の意を表したいと思います。
アン・チュリアン氏のプロフィールは「第22回福岡アジア文化賞受賞者」ページまで
学術研究賞受賞者/趙 東 一(チョ・ドンイル)氏
アジア文化賞授賞式趙 東 一福岡は東アジアの他の地域より開放的な気質を持ち、国際交流の中心地としてその役割を果たしてきた歴史があります。東アジア各国は漢文の文章でやりとりを行う“通文”と口語で行う“通語”の2つの方法を用いてきました。著書『東アジア文明論』のなかでも主張していますが、私は「通文の中心が北京であるならば、通語の中心は博多である」と考えています。それゆえ、東アジアの通文と通語についての総括的、国際的な共同研究を、福岡が先頭にたって行うことを期待しています。
東アジアの各国は規模、政治体制、経済情勢が大きく異なっているため、今すぐの統合は実現困難です。政治・経済と区別される文化が、そして文化を対象とする学問が、まず文化共同体あるいは学問共同体を作ることこそがもっとも効果的で実現可能な方法であると思います。
趙 東 一(チョ・ドンイル)氏のプロフィールは「第22回福岡アジア文化賞受賞者」ページまで
芸術・文化賞受賞者/ニールズ・グッチョウ氏
アジア文化賞授賞式ニールズ・グッチョウ幼少期以来、仏陀の「八正道」という思想に影響を受けてきた私は、20代でインド、ネパール、ビルマ、日本など様々な国を訪れ、その文化に接してきました。それ以来40数年、ドイツおよびネパールの2軒の家と共に、豊かな異文化体験を積んできました。
特に日本で宮大工として働いたことは、職人に対する私の評価を劇的に変化させるものでした。宮大工は単に労働者ではなく、芸術家であり、国家的財産でもあります。長年にわたり代々受け継がれてきた技術のなかから生まれた技は、先人の知識体系を映し出す素晴らしい財産なのです。
この経験が、後にネパールの大工や煉瓦製造工と働く私の助けになったことは言うまでもありません。本日受賞したこの賞も、共に汗を流した経験豊富なネパールの芸術家および職人たちによる献身的な努力によるものが大きいと感じています。
ニールズ・グッチョウ氏のプロフィールは「第22回福岡アジア文化賞受賞者」ページまで

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カンボジア伝統音楽「クメールクラシック」特別演奏
クメールクラシック特別演奏
今回のために特別にカンボジアからお招きした、クメールクラシックの名手たちによる伝統音楽の演奏が、式典の最後に披露されました。王立芸術大学を卒業後、現在は講師などをされ、王宮とともに来日するなどカンボジアでもトップクラスの演奏者による異国情緒たっぷりの調べに、観客のみなさまも時を忘れてうっとり。どこか懐かしい音色に時の経つのも忘れるほどでした。

クメールの伝統音楽には、いくつかの種類があります。仏教寺院などで演奏される音楽、精霊信仰における祈りの際に演奏される音楽、また冠婚葬祭の席で演奏される音楽など実に多種多様です。今回は日常的な楽しみのために演奏される「モハオリー」をお聴きいただきました。


【楽器紹介】
Roneat(ロニート):竹でつくられた旋律打楽器、木琴。木片が16本と21本の2タイプがあるが今回のは21本タイプ(写真左前)
Tro(トロー):中国の二胡によく似た弦楽器。3本の弦からなり優雅な旋律を奏でる(写真右前)
Skodai(スコーダイ),Romanea(ロマニー):カンボジアの太鼓。左右に大小の太鼓を置きたたき分けている(写真左後)
Kroy(クロイ):竹笛。縦、横タイプがあり、今回は縦タイプ。高音域の音色がとても美しい(写真右後)
第22回福岡アジア文化賞/報告書ダウンロード(PDF)
上記で紹介した授賞式・市民フォーラムの詳細に加えて、各受賞者が福岡の中学・高校へ赴き学生たちと直接交流を行った学校訪問や文化サロンの様子を、PDFにてダウンロードすることができます。
第22回アジア文化賞報告書のダウンロード
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