福岡アジア文化賞
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第19回公式行事報告
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   第19回福岡アジア文化賞 パンフレット(PDF:28MB)
 
受賞式
●日時:2008年 9月10日(水)18:00〜19:40
●会場:アクロス福岡 シンフォニーホール
●人数:1,100人
 秋篠宮同妃両殿下の御臨席を賜り、多くの市民や留学生、文化関係者など1,100名が見守る中、アグネス・チャンさんの司会で、式典が進行しました。
第1部では、映像で受賞者の業績を紹介した後、会場から盛大な拍手に迎えられ受賞者が入場。主催者挨拶、秋篠宮殿下のお言葉、選考経過報告が行われ、各受賞者に賞状とメダルが贈呈されました。続いて各受賞者がスピーチを行い、受賞の喜びやアジアの文化に対する思い、市民へのメッセージなどを語りました。最後に、福岡インターナショナルスクールの生徒たちから花束が手渡され、会場は再び大きな拍手につつまれました。また、エスコート役として、筑紫女学園大学アジア文化学科の学生たちが和服姿で式典に華を添えました。
第2部では、和やかな雰囲気の中で4人の受賞者とアグネス・チャンさんとの対談が行われました。続いて、市民を代表して、福岡大学4年の谷口由華さんから受賞者へのお祝いの言葉。最後は、芸術・文化賞受賞者フォリダ・パルビーン氏による演奏で、幕を閉じました。
「福岡アジア文化賞」授賞式(遊歩道)
第19回福岡アジア文化賞授賞式=天神アクロス福岡 (PJ徳島のブログ)
福岡アジア文化賞 授賞式に出席してきました(ASIANMONTH2008)
市民フォーラム

スペシャル対談「映画と文学の世界」
             アン・ホイ×高樹のぶ子

ナンディ 写真
大賞
アン・ホイ
共催: 九州大学アジア総合政策センター
日時: 2008年9月13日(土)13:30〜16:35
会場: アクロス福岡イベントホール
人数: 630人
出演:
アン・ホイ 
高樹のぶ子 (作家)
石坂健治 (東京国際映画祭事務局 アジアの風 プログラミングディレクター)
 
  第一部    対談
 
  第二部    映画上映
 「おばさんのポストモダン生活」(2007年/110分)
 映画監督と作家、それぞれの棲む文学と映画の世界は、時に離れ、時に交わる。SIAプログラムでアジアに浸りながら、<土地のにおいというか、地の霊>つまり「その土地が持つ、人間を動かすもの」を意識して小説を書くという高樹氏。一方アン・ホイ氏は「外国での撮影は土地の個性に『違い』を求めるから。しかし香港でも撮り続ける。香港自身も大きく変化しており、三十年前と同じ街ではないからだ。」と語り、石坂氏のコメントを交えて話題は創作観から小説の映画化について、また男女の感性にまで及んだ。
 
 第二部ではアン・ホイ監督の2007年の話題作「おばさんのポストモダン生活」を上映。独特の感性で描かれたペーソス溢れる物語。コミカルな前半から一転、家族とは、生きるとはを大いに考えさせる結末に。「映画を作ることは時に不安感に苛まれ、先行きも見えない冒険であるが、それがよい結果を生む」と監督が挨拶すると、満席の客席から大きな拍手が送られた。  
いよいよ始まったアジアフォーカス (今日も怒らずに暮らしたい!)
第21回東京国際映画祭>上映作品>主要部門>おばさんのポストモダン生活 (2008.10.21 同映画祭で上映)
キネマ旬報 2008年 12/1号 [雑誌](amazon.co.jp)
市民フォーラム

国際人権セミナー  アジア的価値観と人権

サヴィトリ・グナセーカラ 写真
学術研究賞
サヴィトリ・グナセーカラ
日時: 2008年9月14日(土)16:00〜18:00
会場: アクロス福岡イベントホール
人数: 140人
出演:
サヴィトリ・グナセーカラ
多谷千香子(法政大学教授)
モンテ・カセム(立命館アジア太平洋大学学長)
●中村尚司(龍谷大学研究フェロー)
  ●コーディネーター
  第一部    基調講演
  第二部    パネルディスカッション
 一連のイベントの最後を飾った市民フォーラム。「人権概念は欧米の自由権の思想からおこったものであるが、その後歴史的展開において社会・経済的権利など多くの視点が付け加えられてきた。その過程にはアジアなど非欧米地域の貢献も大きく、人権は批判と検証を経てまさに普遍的な価値を現している。人権は、アジアの一部の政治的指導者が言うような『アジア的価値観』と相容れない西洋的価値観の押しつけでは決してないのである」と基調講演でグナセーカラ氏が述べると、パネリストからもそれぞれの視点から人権をめぐるコメントがなされ、活発な討論となった。  
人権とアジア的価値観 福岡アジア文化賞2(mayの 日々の活動を記録しよう!!)
市民フォーラム

多民族・多文化社会、そして一つの<国民>:
マレーシアの経験

シャムスル・A・B 写真
学術研究賞
シャムスル・A・B
日時: 2008年9月14日(日)13:30〜15:30
会場: アクロス福岡 イベントホール
人数: 150人
出演:
シャムスル・A・B  
鳥居 高(明治大学商学部教授)
清水 展(京都大学東南アジア研究所教授)
小野山 亮 (NGO福岡ネットワーク)
●末廣 昭(東京大学社会科学研究所教授)
   ●コーディネーター
  第一部    基調講演
  第二部    パネルディスカッション
基調講演・パネルディスカッション プレゼンテーションファイル(PDF:2.2MB)


 シャムスル氏は基調講演でマレーシアの持つ多様性について「人間に豊かな経験を与える」ものだと肯定的に評価した上で、過去の不幸な事件を教訓にしながら同国がお互いの違い、美点も欠点も意識しつつ、共生のための努力を続けている点を強調した。暴力に依らずあくまで対話による問題解決が重要であり、それはいわば市場におけるバーゲニング(値引き交渉)のように、互いに妥協し、共通の価値を見いだせるところを探り当てるプロセスだという。
 
 パネルディスカッションでは、マレーシア、フィリピン、スリランカ等各国の多民族社会をフィールドとするパネリストから興味深い事例や意見が示され、文化間の総合理解、互いに追い詰めず、彼我の差異に寛容であることの重要性が確認された。会場からは質問が相次ぎ、多民族、多文化の共生に対する市民の関心の高さがうかがえた。  
多民族国家マレーシア 福岡アジア文化賞1(mayの 日々の活動を記録しよう!!)
市民フォーラム・マレーシアの経験に学ぶ=天神アクロス福岡 (PJ徳島のブログ)
市民フォーラム

ベンガル地方から世界に広がるバウル・ソングの夕べ

フォリダ・パルビーン 写真
芸術・文化賞
フォリダ・パルビーン
日時: 2008年9月13日(土) 17:00〜19:00
会場: イムズホール
人数: 320人
出演:
フォリダ・パルビーン(歌・ハルモニアム)
ガジ・アブドゥル・ハキム(バンスリー)
シェク・ジラル(ドタラ)
デベンドロ・ナッツ(タブラ)
レザ・バブ(ドール)
解説: 藤井知昭(国際文化研究所所長)
 フォリダ・パルビーン氏の圧倒的な歌唱力とハルモニアムの柔らかな音色にメンバー5名の伝統楽器(バンスリー、ドール、タブラ、ドタラ、モンディーラ)が奏でるリズム…ユネスコ無形世界遺産『バウル・ソング』は多くの参加者を魅了した。

  アンコールを含む全7曲の歌と演奏の合間にはコーディネーター藤井知昭氏による解説、フォリダ氏へのインタビュー、メンバー及び楽器の紹介も行われた。魂を揺さぶる歌や演奏に会場からは自然と手拍子がわき、参加者の眼には知らぬ間に涙さえ浮かんでいた。
Farida Parveenr Gan Ami Khub Khusi. (フォリダ・パルビーンさんの歌を聴けて、とても嬉しいです。)(国際協力・ボランティア ようこそ哲也のブログへ)
 バウルの公演 (鮎のひとりごと。)
 
学校訪問
●福岡県立修猷館高校
2008年9月12日(金)
訪問者: アン・ホイ
生徒数: 1,2年生 800人

 多くの学生を前に、自身の経験を交え、気さくにお話いただきました。学生時代は多くの本を読み、映画に興味を抱き、ロンドンの映画学校で様々な国籍、価値観の学生と共に学んだこと。その経験から、「事実、知識より自分の心を捉えるもの、それに対し自分の想像力を膨らませることができるかが重要」であり、努力してみることが大切だと。
 また、学生たちの質問では、自身の作品でのエピソードを交えながら、日本人と中国人との間に生まれ、英国領の香港で育ち、今の香港に生きる自身のアイデンティティーのこと、今の香港・中国のことなど、和やかな中でも真摯にお話いただきました。
 
 
●筑紫女学院中学校
2008年9月12日(金)
訪問者: サヴィトリ・グナセーカラ
生徒数: 760人

 仏教精神に基いて創立以来、昨年100周年を迎えた筑紫女学園。講堂を埋める中学校全校生徒に向かって「こうしてみなさんを前にすると、教師として教壇に立っていた頃を思い出します」と話し始めたグナセーカラ氏。世界の子どもが置かれている状況や、子どもの権利を守るための国際社会の努力について講義しました。

 「次代の子どもに期待することは?」「日本の若者には何ができるでしょうか?」といった生徒の質問に、一つ一つ丁寧に答え、「幸運に恵まれた人は、それに応える責任があります。この環境で素晴らしい教育を受けられるあなた方には、それに応える努力を期待します。」と最後に生徒たちを激励。世代、国、文化を超えた交流のひとときとなりました。
 
●福岡県立筑紫丘高校
2008年9月12日(金)
訪問者: シャムスル・A・B
生徒数: 120人

 全学年から応募した生徒達が集まり、シャムスル氏の「Apa Khabar!(マレー語で『こんにちは』)」の一声で講義が始まりました。生徒から、世界平和が来る日があるのか、民族紛争解決について何が大切かなど、最近の世界の動きに通じる質問が飛び交いました。シャムスル先生は多文化共生には、相手のコミュニティーによって求めるものが違う、相手のコミュニティーを知り、互いの社会文化を理解することが重要と述べました。

 また、同行した奥様のウェンディさん(オーストラリア出身)もマイクを取り、「シャムスル氏との結婚生活は、多文化共生の実践そのもの。互いの価値観を認め合うことが前提です。」と話すと大きな拍手がわきました。身近に多文化の共生を考え、世界に眼を向けるきっかけとなった課外授業でした。  
シャムスル.A.Bさん♪(横山パピヨットのblog)
 
●福岡市立板付中学校
2008年9月11日(木)
訪問者: フォリダ・パルビーン
生徒数: 500人

 カラフルな歓迎横断幕とバングラデシュの国旗で飾られた体育館に、フォリダ氏は黄色や緑の鮮やかな色、演奏メンバー5名は純白の衣装を身にまとい登場しました。全校生徒が大きな拍手で迎え、これから始まる未知の音楽の世界に、早くも目を輝かせていました。
 バウル・ソング演奏の間中、迫力ある歌声と時には力強く時には優しく響く伝統楽器の音色に包み込まれた生徒たち。伝統楽器についての紹介では、初めて目にする楽器に身を乗り出して見入っていました。フォリダ氏は「生徒たちに熱心に聞いてもらい、とても気持ちよく歌えて、楽しい経験だった」との感想を述べました。


 
 
 
     
参考上映会

(チラシ)
 クリックでPDFダウンロード
(ビデオ上映)

  日時:平成20年8月31日(日)     第一回 10:00〜  第二回 14:00〜
  会場:あじびホール
  参加者:200人


  アン・ホイ氏市民フォーラム参加予定の方を対象に、アンホイ監督の「自伝的作品」とされる
  映画を観て、アン・ホイ世界に触れてから対談を聴こうという趣旨で企画された参考上映会。
 

  馴染みある九州の風光を背景に語られる母娘の物語は、ホールを満席にした参加者に
  沁み入るような感動を与えた。「映画といえば欧米のものばかり観ていたが、
  アジアの映画を見直した」という参加者も。

 
9月の福岡のイベント:福岡アジア文化賞発表(PJ徳島のブログ)
大賞受賞記念映画上映会
アン・ホイ監督作品特集

  アン・ホイ氏の福岡アジア文化賞大賞受賞を記念して、同氏の監督作品4作品を上映。
  

日時:2008年9月4日(木)〜7日(日)
会場:福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ
参加者:延べ 770人
 


   

「上海假期」
上映作品: 作品名  制作年 
「シークレット」   1979年 
「上海假期」   1991年 
「千言萬語」   1999年 
「男人四十」   2001年 
 
ホークスの試合は、またもつれていた (福岡発アジア映画行き)