福岡アジア文化賞
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第18回公式行事報告
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受賞式
●日時:2007年9月13日(木)18:00〜19:40
●会場:アクロス福岡 シンフォニーホール
●人数:1,100人
 秋篠宮同妃両殿下の御臨席を賜り、多くの市民や留学生、関係者など1,100名が見守る中、アグネス・チャンさんの司会で、式典が進行しました。
第1部では、映像で受賞者の業績を紹介した後、会場から盛大な拍手に迎えられ受賞者が入場。主催者挨拶、秋篠宮殿下のお言葉、選考経過報告が行われ、各受賞者に賞状とメダルが贈呈されました。続いて各受賞者がスピーチを行い、受賞の喜びやアジアの文化に対する思い、市民へのメッセージなどを語りました。最後に、福岡インターナショナルスクールの生徒たちから花束が手渡され、会場は再び大きな拍手につつまれました。また、エスコート役として、筑紫女学園大学アジア文化学科の学生たちが和服姿で式典に華を添えました。
第2部では、和やかな雰囲気の中で4人の受賞者とアグネス・チャンさんとの対談が行われました。続いて、市民を代表して、北原勉、由美ご夫妻から受賞者へのお祝いの言葉。最後は、芸術・文化賞受賞者金徳洙氏と「サムルノリ」の演奏で、会場は音とリズムの圧倒的な世界へとつつまれ幕を閉じました。
市民フォーラム
インドから考える「日本また世界、さらには未来へのメッセージ」
ナンディ 写真
大賞
アシシュ・ナンディ
日時: 2007年9月15日(土)13:00〜15:00
会場: アクロス福岡イベントホール
人数: 300人
出演:
アシシュ・ナンディ  
芳賀美子 (NGO「子供の性と命の教育コミッティ」代表)
応地利明 (コーディネーター:立命館大学文学部教授)
基調講演では、アシシュ・ナンディ氏が、地域固有のそれぞれの多様性を尊重し合うことが未来世代に豊かな文化を残すことが出来ると述べ、大衆がもつ文化の世界を均質化へ向かわせている現状に警鐘をならしました。その後、インド・ムンバイで子どもの性と教育を守るNGO活動を続けている芳賀氏から報告があり、活発な意見交換が行われました。
「今、甦る−タイの古代都市と人々の息吹き−」
シーサック・ワンリポードム 写真
学術研究賞
シーサック・ワンリポードム
日時: 2007年9月15日(土)16:00〜18:00
会場: アクロス福岡イベントホール
人数: 240人
出演:
シーサック・ワンリポードム
石井米雄 (京都大学名誉教授)
伊東利勝 (愛知大学文学部教授)
新田栄治 (コーディネーター:鹿児島大学法文学部教授)
  シーサック氏の基調講演では、長い間タイ初期王国と言われているドヴァーラヴァティーは一都市(港市)国家にすぎず、その当時は中央集権国家は存在しなかったと述べられました。続いて、各パネリストより専門分野から、初期タイにおける港市や内陸部各地との交易ネットワーク等について意見交換がありました。タイの従来の歴史観を覆す新しい歴史像が示され興味深い講演となりました。
アーティスト・トーク「木を彫り 気を語る」
朱銘 写真
芸術・文化賞
朱銘
日時: 2007年9月16日(日)13:30〜15:30
会場: 福岡アジア美術館 彫刻ラウンジ
人数: 120人
出演:
朱 銘  
安永幸一 (コーディネーター:福岡アジア美術館顧問)
 朱銘美術館・太極広場の特大パネルが貼り出されている風景を背にして、朱銘氏は人から学ぶのではなく「修行」で独自の芸術を創りだしてきた人生を語りました。「学ぶことはた易い」という言葉に、少し意外な感じも。「捨てる方が難しいんだ。人からの影響を取り去らないなら、それは他人の芸術だ。」彫刻作品の間に並べた客席は満員で、年を経て衰えを見せない朱銘氏の創作意欲に質問も相次ぎ、福岡市民の芸術への関心の強さを感じたという朱銘氏でした。
現代に発展する韓国の伝統音楽「躍動する音とリズムの世界」
」
金徳洙 写真
芸術・文化賞
金徳洙
日時: 2007年9月16日(日) 16:30〜18:30
会場: イムズホール
人数: 320人
出演:
金徳洙サムルノリ
藤井知昭(コーディネーター: 国際文化研究所所長)
 金徳洙氏と「サムルノリ」のメンバー4名が、音とリズムの力強い演奏を4種類の韓国の伝統打楽器(チャング、プク、ケンガリ、チン)で披露しました。また、金徳洙氏による楽器の説明やコーディネーター藤井知昭氏とのトーク、夫人の金利恵さんによる韓国のすばらしい伝統舞踊の披露もありました。参加者は、踊りながら演奏する「パンクッ」の演目等いろいろな種類の迫力ある演奏を楽しみました。
 
学校訪問
●福岡県立修猷館高校
2007年9月14日(金)
訪問者: アシシュ・ナンディ
生徒数: 100人

 1年生から3年生までの生徒100人が課外時間に集まりました。生徒による司会は英語で進められ、ナンディ氏の講演の後、活発に質問や意見が出されました。インドのカースト制度を絡めての格差社会問題や台頭著しいインドや中国に関連した環境問題などホットな時事問題が出され、ナンディ氏もレベルが高い質問に感心しつつ、あっという間の1時間でした。
 
 
●福岡県立香住丘高等学校
2007年9月14日(金)
訪問者: シーサック・ワンリポードム
生徒数: 80人

英語科生徒により英語で司会進が行われ、学校紹介や日本文化紹介がなごやかな雰囲気の中で進められました。次にシーサック氏が東北タイの古代文明について、遺跡等の画像や神話などを交えながら、歴史を知ることで人間を知ること、それは現在へと繋がっている事など、歴史を学ぶ事の重要性を話されました。
最後に生徒たちから多くの質問があり、広くアジアに目を向ける貴重な機会となりました。
 
●福岡市立馬出小学校
2007年9月14日(金)
訪問者: 朱銘
生徒数: 50人

 「身近なもので芸術してみよう」というテーマで、図工の時間に朱銘氏の特別授業を行いました。スポンジ、ペットボトル、木ぎれなどどこにでもある材料を自由に使って、自分だけの顔を作ってみました。 普通は材料も順番も教えられますが、今回は決まったやり方はありません。最初は戸惑っていた子どもたちも、九州高校デザイン科のお兄さんお姉さんたちと一緒に、曲げる、切る、削る、思い思いのやり方での創作に夢中になっていきました。一人一人違う顔になっていくのに朱銘氏はご満足。
 
●福岡市立四箇田小学校
2007年9月14日(金)
訪問者: 金徳洙
生徒数: 550人

1年生〜6年生の全校児童が待つ体育館に、金徳洙氏と「サムルノリ」のメンバー4名は演奏しながら入場しました。演奏の間中、子どもたちはその音とリズムの迫力に圧倒され続け、クイズ形式での4種類の伝統打楽器の説明は、みんな興味深そうに聞いていました。また、金徳洙氏の指導による、学年ごとに違うリズムに合わせた踊りも、全員参加で楽しみました。最後に、サムルノリメンバーが、演奏に合わせてアクロバットのような踊りを披露すると大きな歓声があがり、退場の時には、一行は子どもたちの握手攻めにあいました。
次代を担う小学生にとって、韓国の伝統文化に目を向けるたいへん有意義な機会となりました。