福岡アジア文化賞
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第17回公式行事報告
| 授賞式 | 市民フォーラム | 学校訪問 | 大賞受賞記念映画上映会 |
 
受賞式
●日時:2006年9月14日(木)18:00〜19:40
●会場:福岡国際会議場メインホール
●人数:1,000人
 歌手、エッセイスト、日本ユニセフ協会大使として幅広く活躍されているアグネス・チャンさんの司会により、授賞式を開催しました。
  第1部では、受賞者へ賞状、メダルを贈呈し、その業績を讃えるとともに、受賞者に受賞の喜びや、福岡へのメッセージ、アジアに対する思いなどを語っていただきました。
  今年も、秋篠宮殿下のご臨席を賜り、アジア諸地域の文化の保存と継承、そして創造に対して貢献された方々を顕彰する福岡アジア文化賞は大変に意義深く、この賞を通じてアジアに対する理解がさらに深まり、国際社会の平和と友好がより一層促進されることを願いますという主旨のお言葉をいただきました。
  また、福岡インターナショナルスクールの生徒たちから各受賞者へ花束が贈呈されたほか、ステージ上での受賞者のエスコート役として協力していただいた筑紫女学園大学アジア文化学科の学生たちの艶やかな着物姿が開場に華を添えました。
  第2部では、和やかな雰囲気の中で、4人の受賞者とアグネス・チャンさんとの対談が行われ、その後、福岡市民を代表して、福岡大学東アジア地域言語学科の学生から受賞者へのお祝いの言葉が贈られました。
[感想]  授賞式に出席した筑紫女学園大学アジア文化学科の皆さんからの感想文です。 
市民フォーラム
アジア文学対談「未来へのメッセージ〜越境の文学世界から」
莫言 写真
大賞
莫  言
日時: 9月17日(日)13:00〜15:00
会場: アクロス福岡イベントホール
人数: 160人(台風の影響による)
出演:
   
津島 佑子 (小説家)
リービ英雄 (法政大学教授)
川村 湊 (コーディネーター:法政大学教授)
 莫言氏が「わたしの文学への道」をテーマに、「人間社会の根本的目的は、新しい物事を創出すること」であり、そのために「文学者は、全人類という高い立場に立って、人類の未来と運命に思いを致し、自分の声を発するべき」との基調講演に続いて、2名のパネリストが莫言作品への文学観とそれぞれの現代文学論を語り、活発な意見交換が行われました。
モンゴルの過去・現在・未来「民族も国境も越えて」
シャグダリン・ビラ 写真
学術研究賞
シャグダリン・ビラ
日時: 2006年9月16日(土)16:00〜18:30
会場: アクロス福岡イベントホール
人数: 200人
出演:
シャグダリン・ビラ
刈間 文俊 (東京大学教授)
木村 理子 (東京大学客員助教授)
袴田 茂樹 (青山学院大学教授)
森川 哲雄 (九州大学教授)
吉田 順一 (早稲田大学教授)
杉山 正明 (コーディネーター:京都大学教授)
 チンギス・カンがモンゴル帝国を創設してから今年で800周年。ビラ氏の受賞を記念したこの市民フォーラムでは、ユーラシア大陸を横断し、民族や国境を越えて存在した「モンゴル」の過去・現在・未来を、多彩なパネリストたちが壮大なスケールで語りました。
 フォーラムの最後には、モンゴルで大人気の歌手グループ「カメルトン」がすばらしい歌を披露しました。
新しい地域像を求めて「海域アジアの歴史」
濱下 武志 写真
学術研究賞
濱下 武志
日時: 2006年9月16日(土)13:30〜15:30
会場: アクロス福岡イベントホール
人数: 130人
出演:
濱下 武志  
高良 倉吉 (琉球大学教授)
服部 英雄 (九州大学教授)
早瀬 晋三 (大阪市立大学教授)
末廣 (コーディネーター:東京大学教授)
 アジアの地域像の捉え方について、国と国との関係ではなく、地域としての歴史を切り口として考察しました。濱下氏の「海域アジアの歴史」をテーマにした基調講演に続き、3名のパネリストがそれぞれの専門分野から「国境を越えた新しいアジアの姿」について語りました。
パキスタンの美とパフォーマンス「映像によみがえる文化十字路」
アクシ・ムフティ 写真
芸術・文化賞
アクシ・ムフティ
日時: 2006年9月17日(日) 16:00〜18:00
会場: アクロス福岡イベントホール
人数: 70人(台風の影響による)
出演:
アクシ・ムフティ
麻田 美晴 (パキスタン文化研究家)
小西 正捷 (立教大学名誉教授)
藤原 惠洋 (コーディネーター:九州大学教授)
 東洋と西洋の文化に育まれ、豊かで多彩な文化を持つパキスタン。市民フォーラムでは、ローク・ヴィルサが所蔵する貴重な映像を使用して、パキスタン固有の伝統文化や民俗工芸・舞踊・芸能とともに、イスラーム文化の深さと広さ、そしてパキスタンの魅力を十分に紹介しました。
 
学校訪問
福岡市立飯倉中央小学校

2006年9月15日(金)
訪問者: 莫言
生徒数: 100人

 5・6年生が大きな拍手で莫言氏を出迎えました。最初に、莫言氏の原作「白い犬とブランコ(邦題)」を題材にした映画「暖(ヌアン)」を鑑賞しました。児童たちは、中国の農村風景や人々の暮らしを熱心にみていました。
 続いて莫言氏が、食べ物を粗末にしてはいけないという物語「雪と餅」を話しました。その後、「私のこども時代のころ」と題して、小学校を中退し、鳥や牛に話かけていたことなどの話をすると、児童たちは興味深く聞き入っていました。莫言氏は「時代が違っても、人や自然を愛し敬うことが大切」と語りました。その後、児童から「莫言先生は、こどもが好きですか」と聞かれ、莫言氏から「皆さんが一番」との答えが返ると、大きな拍手が会場を包みました。
 
 
福岡市立南片江小学校

2006年9月15日(金)
訪問者: シャグダリン・ビラ
生徒数: 360人

 PTAの方々は手作りしたモンゴルの国旗を振って、児童たちはきれいな花でつくったアーチを持って、ビラ氏を温かく出迎えました。
 1年生から4年生までが参加した授業では、ビラ氏がオルティンドーというモンゴルの歌や、モンゴルのゲルや馬に乗った子どもたちの写真を紹介し、児童たちは興味深そうに説明を聞いていました。
 質問コーナーでは、事前にモンゴルについて勉強していた児童が「モンゴルの小学校では歴史を勉強しているそうですが、それはなぜですか?」と質問し、ビラ氏は「歴史というのは、過去のことだけでなく、現在や未来もわかるものだからです。また、歴史というのは、国のことだけでなく、ひとりひとりにあるのです。歴史を学ぶということは、あなた達のおじいさんおばあさん、お父さんお母さんについて学ぶことなのです。そして、皆さんのひとりひとりが、これから皆さんの歴史をしっかりとつくっていって欲しいと思います」と語りかけました。授業が終わった後も、熱心な児童たちからの質問が相次いでいました。
 また、授業終了後、4年生の教室で給食を一緒に食べ、楽しい一日を過ごしました。
 
福岡県立筑紫丘高等学校

2006年9月15日(金)
訪問者: 濱下武志
生徒数: 130人

 濱下氏が、1〜3年生130人の生徒を前に、「華人とムスリムの出会いと交わり:タイ南部の林姑娘(リン・クーニァン)伝説」という演題で講演を行いました。氏のこれまでの研究やアジア各地での豊富な体験に基づいて、「文化の共存とネットワーク」「文化の多様性と多面性」「沿海都市のネットワーク」「アジアの中の福岡の役割」等について、氏が撮影したアジア各地の写真を示しながら、高校生に分かり易く話しました。
 講演終了後は生徒から、アジアの文化や経済について熱心な質問が相次ぎました。
 次代を担う高校生にとって、アジアの文化や歴史に目を向けるたいへん有意義な機会となりました。
 
福岡市立城南小学校

2006年9月15日(金)
訪問者: アクシ・ムフティ
生徒数: 780人

 会場となった体育館では、6年生が一生懸命に練習したパキスタン国歌の演奏と、全校児童の温かい拍手でムフティ氏を歓迎しました。児童たちが興味深げに見つめる中、ムフティ氏は、この日のために用意したというパキスタンの貴重な文化遺産の映像を使用しながら、「パキスタンの文化は何千年も前から受け継がれており、今でも人々の生活の中に生き続けている」と説明し、豊かで多様なパキスタン文化の魅力を子どもたちに紹介しました。次々と現れる色とりどりの映像に、会場からは大きな歓声がわき上がりました。
 講演終了後も、ムフティ氏は児童たちから握手を求められたり、一緒に記念撮影をしたりと、児童にとっても、そしてムフティ氏にとっても、楽しい文化交流の一日となりました。
 
 
 
大賞受賞記念映画上映会
「映像でみる莫言の世界」

 中国現代文学の作家である莫言氏の福岡アジア文化賞大賞受賞を記念して、莫言氏の作品を原作にした映画3作品を上映しました。

 
 
作品 『至福のとき』(97分)
日時 2006年9月9日(土)14:00〜
会場 西鉄ホール
人数 200名
至福のとき
(C)2002 TWENTIETH CENTURY FOX  
作品 『故郷の香り』(109分)
日時 2006年9月10日(日)14:00〜
会場 西鉄ホール
人数 200名
故郷の香り
(C) 2003「故郷の香り」製作委員会  
作品 『紅いコーリャン』(91分)
日時 2006年9月16日(土)14:00〜
会場 イムズホール
人数 300名
紅いコーリャン
(C)西安映画製作所・1987  
 
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